2004年の暮れ最愛の恋人を亡くしました。
彼のいた季節の最後を彩った雪が春になって消えていき、なんだか彼が遠くなる。
彼を思う心を描くことで前を向けたオリジナル絵本『幸せの王子』
同じ時期に愛犬をなくした友人へも向けて、当時のHP用に作ったgifが手元にあります(元絵はAiなのでフィルター多用につき崩れる)
まだCGで絵を描き始めたばかりの未熟な技術と、抑えられない感情が剥き出して
拙い作品ですが、そこにある情熱はずっと越えられないでいました。
この後1枚描いた絵『Moon』を最後に、彼を絵にはできないできました。
2015年に描くことのできた作品『いつか行ける場所』で、10年の時を経てやっと私を待つ彼を書き込むことができました。
絵本「幸せの王子」は2019年に今の技術で描き直してみましたが、
今も私の心に刺さるのはこちらの作品です。
横書きですので右クリックでお進みください
作品ページには載っていないオリジナルフレームやイラストが『画像倉庫(テンプレ)』より
アドビストック経由でダウンロードできます。
今ここにない「何か」と夢見る新しい世界に出会える場所が創作の場です。
科学の眼差しを愛する自分と、現実では出会ない何かを夢見る自分。
どちらかによらなければいけないかと思った時期もありましたが、人間の豊かさがすべてを形作る。
あの、優しく美しく、思索深い世界に私は遠く及びませんが、
石(科学)を愛し、作品も描く。
ある時娘に「石っこ賢さんみたい」ね。と言ってもらえて迷いはなくなりました。